短歌を始めたころ(1)
2022年1月8日
「そっか、じゃあ今は君がシリウスを吹いているんだね」とK先輩は言った。 二〇〇四年の十二月、奈良は斑鳩でのことだった。寒々しい田んぼの間を並んで歩きながら、噂にだけ聞いていた同じ担当楽器のOGと、初めて会ってそんな話をし […]
2021年の自選5首
2022年1月6日
うつくしくかなしくめぐる季節とか夢とかおすし手からはなれて 「路銀と借景」/「弦」54号 * 夜のみぎ夜のひだりへ街灯は光を分かつ双葉のように 「ゆめかようみち」/「歌壇」4月号 * 海に架かる橋はたてごとその弦 […]