エッセイ
何もなかったように、みたいに
2022年9月3日
忘れた、といつか答えて笑うだろうこの夕暮れの首のにおいも 笠木拓「何もなかったように」『京大短歌23号』 6月の誕生日のときに書こうと思っていた日記を今さら書きますね。 * 誕生日は月末の月曜日で、前の週の金曜日は仕 […]
短歌を始めたころ(1)
2022年1月8日
「そっか、じゃあ今は君がシリウスを吹いているんだね」とK先輩は言った。 二〇〇四年の十二月、奈良は斑鳩でのことだった。寒々しい田んぼの間を並んで歩きながら、噂にだけ聞いていた同じ担当楽器のOGと、初めて会ってそんな話をし […]